(!) せめてその鐘の音が鳴り止むまで

せ 切なくなるのは君が好きだから
め 免疫などそのうち付いてくるものです
て 手遅れになるまえに、早く速く
そ それは一度きりの魔法のよう
の ノーモアクライ、泣き叫べども誰も聞きはしないのだから
か 鐘はわたしに伝えていたのかもしれない
ね 願い事が夜空に散らばる
の 伸びた爪がまた一つ傷をつくるのだろう
ね 猫は腕からすり抜けた
が ガラクタ通りに捨てられた子猫
な 波打つ音と共に足跡は消えた
り 凛々と自分には到底不似合いな音をあげ
や 和らかく かつ綺麗に
む 虚しく永遠に部屋に反響し続けた結果
ま 瞼にそっとキスを落とし、
で 電話音は聞こえないふりをして今日はおやすみ