(!) 君が今ここにいる

き 嫌いになれない、好きでもない
み 見えない場所まで行ってしまった
が ガラス玉に小さく映る君の姿
い 今一度感謝の気持ちをこめて
ま 曲がりくねった道の向こう側
こ 呼吸を止める 君の手で
こ 木っ端微塵に切り裂いて
に 似たり寄ったりの私たち
い 居場所を無くした小鳥のように
る 類似した二つが一つになる日


(!) せめてその鐘の音が鳴り止むまで

せ 切なくなるのは君が好きだから
め 免疫が無いことですらやりたくなるときがある
て 手遅れになるまえに、早く
そ それは一度きりの魔法のようで
の ノーモアクライ、泣き叫べども誰も聞きはしないのだから
か 考えてもわからなければそれは無駄事
ね 願い事がひとつ夜空に浮かんだ
の 伸ばした髪はあの人のため
ね ネガティブはポジティブのひとつ隣
が ガラクタ通りに捨てられた子猫
な 納得がいくまで何度でも
り 凛々と自分には到底不似合いな音をあげ
や 和らかくかつ綺麗に
む 虚しく永遠に部屋に反響し続けた結果
ま 瞼にそっとキスを落とし、
で 電話音が鳴り響くのに知らないふりをした頃


(!) 咲けど散る

さ さりげなくかつ慎重に
け 結果良ければ全て良し
ど ドア越に触れる君の手
ち 千代に続く時のなかで
る 瑠璃色に輝く窓辺の光


(!) 忘れない

わ わかってたけど、本当は
す すれ違ってばかりで、だけど引き止めることも出来ずに
れ 恋愛に教科書は無いだなんてくさい台詞
な 泣き疲れて眠る彼女の横顔が頭から離れない
い いい加減気づいてよ、わたしに